昨年の津沢夜高あんどん祭。大あんどんに乗った住民の両側にある飾りが「つりもの」=小矢部市津沢

昨年の津沢夜高あんどん祭。大あんどんに乗った住民の両側にある飾りが「つりもの」=小矢部市津沢

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津沢夜高祭「つりもの」初のコンクール

北日本新聞(2018年4月25日)

 小矢部市の津沢夜高行燈(あんどん)保存会(沼田信良会長)は、津沢夜高あんどん祭の市無形民俗文化財指定を記念し、飾りの一つ「つりもの」のコンクール実施を計画している。初めての試みで、7自治会が出す大あんどんのつりものを展示し、来場者や住民に審査してもらう。関係者は「節目の祭りを盛り上げたい」と意気込んでいる。

 五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈る津沢夜高あんどん祭は約300年の歴史があると伝わり、今年は6月1、2日に開く。

 あんどんには大、中、小の3種類の大きさがあり、住民たちの制作する山車(だし)やつりものなどで組み立てる。祭りの最大の見せ場は、大あんどん(高さ6メートル、長さ10メートル)同士の豪快なぶつかり合いだ。つりものなどが壊れる激しさで、熱気は最高潮に達する。

 今回は昨秋に市無形民俗文化財に指定されてから初めての祭りで、津沢夜高行燈保存会はつりもののコンクールを初めて企画した。あんどんの前後に一つずつ設置するつりものは、竜や桜などさまざまなデザインが見られる。7自治会から渾身(こんしん)のつりものを一つ出品してもらい、祭りメイン会場のあんどん広場近くに並べる。来場者や住民の投票で最も人気を集めた自治会を表彰する予定。

 祭りの沼田正俊総裁許長(そうさいきょちょう)は「注目を集めるきっかけになれば」と期待し、沼田会長は「各地区に実力を発揮してもらい、節目の祭りに花を添えたい」と話している。

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