巨大人形(手前)に先導され、引き回される文久の大行燈=JR福野駅前

巨大人形(手前)に先導され、引き回される文久の大行燈=JR福野駅前

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「文久の大行燈」ムード盛り上げ 1日から福野夜高祭

北日本新聞(2018年5月1日)

 南砺市の福野夜高祭開幕前日の30日、かつての最大規模のサイズを再現した「文久の大行燈(あんどん)」引き回しが同市のJR福野駅前で行われ、祭り本番へムードを盛り上げた。

 文久の大行燈は高さ約15メートルで、現在の大行燈の2倍余り。各町が競い合うように高くし、幕末の文久年間に最大になったとされることが名称の由来となっている。

 今年は最上部に仁王像を取り付け、真下に「三種の神器」や小づちをかたどった飾りをつり下げた。昨年は強風による破損で引き回しが中止となり、2年ぶりの実施となった。

 この日の夜、夜高太鼓の勇壮な響きとともに点灯され、迫力たっぷりの姿が夜空に浮かび上がった。ワールドミュージックの祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」(北日本新聞社共催)でおなじみの骸骨やイモムシの巨大人形(高さ約4メートル)を先頭に、駅前の通り約200メートルを引き回した。見物に訪れた大勢の人が参加し、祭りの魅力を体感していた。夜高祭前夜祭として例年行われていた合唱やワールドミュージック演奏などは取りやめた。

 夜高祭は5月1、2の両日、福野地域中心部であり、大中小の夜高行燈20本が練り回される。

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