勇壮に引き回される大行燈=南砺市福野

勇壮に引き回される大行燈=南砺市福野

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行燈20本 勇壮に 福野夜高祭開幕

北日本新聞(2018年5月2日)

 南砺市福野地域の名物「福野夜高祭」が1日、同地域中心部で始まり、大中小20本の夜高行燈(あんどん)が引き回された。夜高太鼓の響きと共に勇壮な雰囲気を漂わせ、大勢の見物客を魅了した。2日まで。

 この祭りは福野地域中心部の7町で伝承。高さ約6.5メートルの大行燈の最上部は、それぞれ高御座(たかみくら)(上町)、屋形船(七津屋)、花車(御蔵町)、御所車(浦町)、宝船(辰巳町)、大黒様(横町)、御輿(みこし)(新町)が精巧にかたどられている。

 1日は赤を基調とした極彩色の行燈が夜空に浮かび上がり、拍子木と「ヨイヤサー」の掛け声に合わせ、ゆっくりと動いた。夜高太鼓や「夜高節」が響き、熱気に包まれた。優美・勇壮夜高行燈コンクール(北日本新聞社後援)もあり、浦町が大行燈、小行燈の両部門で最優秀賞を獲得した。

 この祭りは1652(慶安5)年、大火からの復興と安寧を願って伊勢神宮のご分霊を氏神に迎えた際、行燈をともしたのが由来とされる。県指定無形民俗文化財。日本ユネスコ協会連盟(東京)のプロジェクト未来遺産に選ばれ、3月に登録証を受けた。

◆コンクール結果◆
◇大行燈
 ▽優秀賞=御蔵町
 ▽優良賞=上町
 ▽佳良賞=新町、辰巳町、横町、七津屋
◇小行燈
 ▽優秀賞=浦町、七津屋
 ▽優良賞=新町、浦町、横町、七津屋

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