節目の舞台で勧進帳を熱演する小松市の子供役者=同市の県こまつ芸術劇場うらら

節目の舞台で勧進帳を熱演する小松市の子供役者=同市の県こまつ芸術劇場うらら

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節目の「勧進帳」堂々 小松で20回目の全国子供歌舞伎フェス

北國新聞(2018年5月5日)

 第20回全国子供歌舞伎フェスティバルin小松(北國新聞社特別協力)は4日、小松市の石川県こまつ芸術劇場うららで開幕した。小松市をはじめ、曳(ひき)山(やま)子供歌舞伎の伝統を受け継ぐ砺波市、滋賀県米原市、同県長浜市の各団体が熱演を繰り広げた。小松の子供役者は地元ゆかりの「歌舞伎十八番の内勧進帳」を堂々と演じ上げ、節目の祭典が拍手喝采で包まれた。
 小松市の小中学生の役者14人がつくり上げた20回目の勧進帳に会場が沸いた。
 弁慶、富樫、義経の三役を中心に「安宅の関」を舞台とした「智仁勇」の物語を表現した。弁慶と富樫の流れるような掛け合いや、弁慶が見えを切る場面など、見せ場のたびに観客から「待ってました!」「うまい!」と声が飛んだ。長唄・囃子(はやし)方も子供たちや市民が務め、芝居を盛り上げた。
 弁慶役の光安(みつやす)晴香さん(芦城中1年)は「ずっと憧れていた弁慶を節目の年にやらせてもらい、成功できてうれしい。練習やリハーサルの中でも最高の演技だった」と達成感をにじませた。富樫役の北川詩乃さん(同)は「せりふを忘れてしまうところがあったけど、弁慶が合わせてくれた」と話し、千秋楽へ気を引き締めた。

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