千曲市戸倉上山田温泉から長野市の善光寺まで約３０キロを歩く恒例の催し「牛に引かれて善光寺詣（まい）り２０１８」が６日、開かれた。県内外の約３００人が参加。年老いた女性が牛に導かれて善光寺を訪れ信仰に目覚めたとの故事にちなみ、スタートとゴール付近では本物の牛に続いて歩き、観光客らの注目を集めた＝写真。

　戸倉上山田温泉旅館組合青年部などの実行委員会が主催し、３７回目。ヒノキがさをかぶった参加者たちは、午前７時半ごろに千曲市総合観光会館を出発。好天の下、千曲川沿いや川中島古戦場史跡公園付近の風景を楽しみ、午後３時ごろ善光寺に到着した。

　１０回目の参加で、友人らと歩いた上田市の柳橋邦人さん（７１）は「達成感があった」と笑顔。毎日のウオーキングが趣味だといい、善光寺では「健康で１日でも長く歩けるように願った」と話していた。