JR小松駅前で12日に行われるお旅まつりの曳山(ひきやま)八基曳揃(ぞろ)えに向け、曳山を所有する8町が公募している曳き手が100人を超え、過去最多となる見通しになった。4月に開学した公立小松大や市内外の行政、企業から参加する予定で、体験型の伝統行事として250年以上続く町衆文化の魅力を発信する。
今年の曳山八基曳揃えは、公立小松大の開学を記念し、同大の中央キャンパスがある小松駅前で8年ぶりに行われる。市中心部の8町から曳山が曳揃え会場に集結する際、公募で集まった曳き手が各町の若衆とともに曳山を引っ張る。
曳き手の公募は、にぎわい創出のため、2014年に始まった。曳き手の数は、大学生や留学生ら100人が応募した同年が最も多かった。
市によると、今年は公立小松大の60人をはじめ、イオンモール新小松や北陸財務局、個人からなど、既に100人近い申し込みがある。過去に参加した県内の大学からの申し込みも見込まれ、100人を超えるのが確実となった。
曳き手を務めた人が会員制交流サイト(SNS)で様子を発信するなど、公募はお旅まつりの魅力を広く伝える機会になっている。曳き手は当日も受け付け、市の担当者は「多くの人がお旅まつりを楽しむ機会としたい」と話した。