5月19日に開幕する「三国祭」を前に完成した山車人形を地元住民に披露する「渡り初め」が12日、福井県坂井市三国町で行われた。囃子(はやし)方を乗せた6基の山車が一足早く町内を練り歩き、本番に向け祭りのムードが高まった。
この日は四日市区の「毛利元就」、大門区の「一寸法師の鬼退治」、下西区の「井伊直政」、橋本区の「牛若丸と烏天狗(からすてんぐ)」、北末廣区の「源義経と静御前」、三国祭保存振興会の「坂田金時 大江山鬼退治」の6基が渡り初めを行った。
祭り本番に参加するひき手ボランティアや地域住民が参加し、かじの取り方などを確認。お囃子が響き渡る中、堂々と練り歩く山車を多くの見物客が見守った。
8年ぶりに山車の担当区となった北末廣区の本夛龍二区長(65)は「北末廣の山車が良かったと思ってもらえるように、本番は一丸となってひきたい」と意気込んでいた。
16~18日の午前10時~午後6時まで、巡行する山車6基を各山車蔵で展示する。山車巡行は20日午後1時に三國神社を出発する。