若狭湾に面した棚田に2500個のキャンドルを並べるイベント「たがらす棚田キャンドル」が5月19日夜、福井県小浜市田烏で行われる。田烏では、棚田などを舞台にしたライブ催し「内外海 海のステージ」(5月12、13日)に続いて集落を挙げたイベントで、27日には伝統の田烏まつりも控えて、まさに"田烏月間"。地元グループはキャンドルを並べるボランティアを広く募っている。
「棚田キャンドル」は地元有志約20人でつくるグループ「たがらす我袖(わがそで)倶楽部」が2012年から毎年1、2回ずつ企画。約3ヘクタールの棚田のあぜ道にキャンドルを並べ、幻想的な雰囲気を醸し出す名物イベントに育った。当日は午後3時ごろからキャンドルを並べ、同6時半に点灯。日没前の同7時すぎに見ごろを迎える。
今年初開催されたイベント「海のステージ」では12日夕、棚田に特設されたステージで幻想的なライブが実現した。また、27日には天満神社の例祭「田烏まつり」があり、太鼓とかね、笛の音を響かせながら迫力ある棒振りが披露される。
各イベントで会場案内や誘導に奮闘する地元住民にとって3週にわたってイベントが続くが、同倶楽部代表の大戸利男さん(64)は「集落内外からの協力も得て、田烏が元気になればうれしい」と話している。
キャンドルの準備作業を手伝ってくれる人は当日午後3時に現地集合、小学生以下は保護者の同伴が必要。雨天の場合は20日に順延する