新緑が映る吉池に浮かぶ繭のようなクロサンショウウオの卵のう=14日午前10時58分、奥裾花自然園

新緑が映る吉池に浮かぶ繭のようなクロサンショウウオの卵のう=14日午前10時58分、奥裾花自然園

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卵のうゆらゆら、まるで繭 長野・奥裾花自然園の吉池

信濃毎日新聞(2018年5月15日)

 長野市鬼無里の奥裾花自然園にある吉池のあちらこちらに、乳白色をしたクロサンショウウオの卵のうが浮いている。蚕の繭のような約7センチの卵のうは複数で集まって、芽吹いた新緑が水面に映る池の中でゆらゆらと揺れ、観光客の目を楽しませている。

 クロサンショウウオは環境省と県がレッドリストで準絶滅危惧に分類している。一つの卵のうから30匹前後がふ化し、成体は体長12〜15センチほどに成長する。鬼無里案内ボランティアガイドの宮沢秀光さん(81)=鬼無里=によると、吉池では例年5月中旬〜6月上旬に大きく膨らんだ卵のうを見ることができる。

 14日に観光で訪れた視能訓練士の高野かすみさん(56)=新潟市=は「新緑が映る水面に浮かんだ卵の白色が神秘的」と言いながら、じっくりと観察していた。

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