「信州アフターDC」の事業をPRする県永久観光大使の峰竜太さん(中央)ら

「信州アフターDC」の事業をPRする県永久観光大使の峰竜太さん(中央)ら

長野県 祭り・催し

今夏の信州アフターDC 天候影響ない「食」に焦点

信濃毎日新聞(2018年5月19日)

 県などでつくる信州キャンペーン実行委員会は18日、7〜9月にJR各社と展開する「信州アフターデスティネーションキャンペーン(DC)」の概要を発表した。昨年夏に実施した信州DCの後継事業。昨夏は天候不順で苦戦したことを踏まえ、県内観光の課題克服を目指し、天候の影響を受けない観光コンテンツの充実、インターネットによる予約機能・情報発信の強化などを図る。

 天候に左右されない観光の一環で「食」に焦点を当てた旅を打ち出す。DC公式サイトで飲食店を紹介する「信州しあわせ食旅プロジェクト」では、「絶景が楽しめる店」「古民家カフェ」「秘境の名店」といった切り口で人気店を紹介。県旅館ホテル組合会と展開する「信州朝ごはんプロジェクト」では、宿ごとに工夫を凝らした朝食を楽しめる宿泊プランを提供する。

 個人旅行客を対象にネットを通じた誘客も強化する。体験型レジャーの予約サイト「アソビュー」に県の特別ページを開設。すでに県内の体験メニューとして122種類690件を掲載しており、夏に向けて掲載数を増やす。

 写真共有アプリ「インスタグラム」を活用して宣伝するため、18日に「県観光インスタ投稿チーム」を発足。信州大の学生を中心に18人で発足し、見栄えの良い「インスタ映え」する観光地の写真を投稿していく。発足に合わせて18日、県永久観光大使のタレント峰竜太さんと同チームに加わる信大生らが県庁を訪れて活動をアピールした。

 JR東日本、東海は期間中、車内で料理を提供する「グルメトレイン」などを今夏も運行。県内観光地を周遊するバスツアー、観光客を地域ぐるみで迎える「おもてなし県民運動」も引き続き展開する。

 昨夏のDCで県は前年同期比10%増(667万人)を上回る目標を掲げたが、夏の天候不順が影響して期間中の県内宿泊者数は605万1千人にとどまった。阿部守一知事は18日の定例記者会見で、昨年の反省から「天候に左右されない取り組みをアフターDCに取り入れた。漫然と長野県に来てください―というキャンペーンにはしない」と強調した。

 一方、県は公式な観光客の目標数をアフターDCでは掲げない。熊谷晃観光部長はアフターDCの記者会見で、「最低でも昨年の実績(605万1千人)を上回りたい」と述べた。

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