多くの人でにぎわう日本伝統工芸富山展=高岡市美術館

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日本伝統工芸富山展開幕 高岡市美術館

北日本新聞(2018年5月26日)

 第57回日本伝統工芸富山展が25日、高岡市美術館で開幕した。金工、漆芸、木竹工、陶芸、染織、人形、諸工芸の7部門で、熟練の技と現代の感性が光る171点が並んでいる。6月10日まで。

 最高賞の日本工芸会賞に輝いた中村孝富(たかとみ)さん(金工、高岡)の「黄銅花器」をはじめ、日本工芸会富山支部会員や一般の入賞、入選作を展示。中川衛さん(金工、石川)の「象嵌(ぞうがん)花器『光と森』」、林駒夫さん(人形、京都)の「木芯桐塑和紙貼(もくしんとうそわしばり)『東籬(とうり)』」など、全国の重要無形文化財保持者(人間国宝)らが賛助出品し、「用の美」を追究した作品がそろった。

 会場には大勢の美術ファンらが訪れた。高岡市横田町、銅器着色業、野崎昭雄さん(76)は「新しい技法の作品もあり興味深い。全国の一流作家の作品も多く、見応えがある」と熱心に鑑賞していた。

 開会式で、日本工芸会富山支部長の永原功北陸電力相談役、高橋正樹高岡市長、板倉北日本新聞社長があいさつ。須河弘美県生活環境文化部長、狩野安郎高岡市議会議長が祝辞を述べた。審査員を代表し、工芸評論家の白石和己(まさみ)さんが「今の時代を表現しようとした作品が多く、作家のチャレンジ精神を感じた」と述べ、村上隆(りゅう)高岡市美術館長が加わり、テープカットした。

 26、27日は富山支部会員による作品解説を午後2~3時に行う。開場は午前9時半~午後5時。入場料は一般800円、65歳以上640円、大学生500円、高校生以下無料。月曜休館。

 高岡市美術館、日本工芸会富山支部、同会、北日本新聞社主催。

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