太平洋側から到着し、次々とゴールする参加者=羽咋市の千里浜海岸

太平洋側から到着し、次々とゴールする参加者=羽咋市の千里浜海岸

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千里浜にライダー3000人 全国から集結、「夕日に感動」

北國新聞(2018年5月27日)

 全国各地のライダーが千里浜海岸(羽咋市)を目指す「サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー(SSTR)2018」(北國新聞社後援)は26日、2日間の日程で始まった。太平洋側から過去最多となる約3千人が、夕焼けに染まる千里浜なぎさドライブウェイに集った。地元のホテルや民宿は、イベント参加者らで満室となり、宿泊施設側からは継続開催を望む声が聞かれた。
 47都道府県から参加したライダーが日の出とともに太平洋側を出発し、日の入りまでにゴール地点の千里浜に向けてバイクを走らせた。午後3時ごろから次々と到着し、夕日が沈む午後7時ごろにはドライブウェイに長い列ができた。
 千里浜は国内で唯一、車やバイクで走行できる砂浜として知られる。
 東京都江東区の臨海部にある夢の島公園から夫婦で訪れた主婦笹川由理子さん(51)=東京都墨田区=は「砂浜でバイクを走らせることはなかなか経験できない。夕日を眺めることができて良かった」と笑顔を見せ、大阪南港から来た会社員林徹さん(45)=大阪府吹田市=は「ゴール地点で待っていた、地元の人たちの歓迎が盛大でうれしかった。また参加したい」と満足げだった。
 イベントはオートバイ冒険家の風間深志さんが企画し、6年目を迎えた。年々参加者が増えており、地元の宿泊施設の部屋はほぼイベント参加者で埋まった。神奈川県藤沢市の会社員本多勝一さん(41)は「羽咋で泊まるつもりだったが、満室ばかりで予約できなかった」と振り返り、宿泊先の富山県に向かった。
 「ちりはまホテルゆ華(ばな)」(羽咋市)は全24室が満室となり、小川貴志総支配人は「毎年、大会関係者で予約がいっぱいになる。息の長いイベントになってほしい」と話した。16施設が加盟する羽咋市宿泊業組合の清水篤郎組合長(羽音碧(はねあお)々(あお)経営)は「ライダーに千里浜の夕日を目に焼き付けてもらい、リピーターになってほしい」と期待した。
 最終日の27日は、千里浜海岸でステージイベントが行われ、ロック歌手の高橋ジョージさんがゲスト出演する。砂浜再生を願う「一人一砂運動」も行われる。

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