えちぜん鉄道の新しい福井駅舎。東側2階は全面ガラス張りになっている

えちぜん鉄道の新しい福井駅舎。東側2階は全面ガラス張りになっている

福井県 福井・永平寺 鉄道

レール高架切り替え前に私鉄3駅舎が完成間近 福井のえちぜん鉄道

福井新聞(2018年5月29日)

 福井県にあるえちぜん鉄道勝山永平寺線と三国芦原線の福井市中心部のレールが6月24日に専用高架に切り替わるのを前に、高架橋の上に乗降ホームを持つ新たな三つの駅舎がほぼ完成した。このうち福井駅舎は、長さ100メートルを超える東側2階の全面ガラス張りと、赤茶のさび色で統一した塗装がモダンで和風な雰囲気を醸し出し、早くも独特の存在感を放っている。

 三つの新駅舎は、県の福井駅付近連続立体交差事業の一環で整備が進められてきた。北陸新幹線福井駅部約800メートルの高架を暫定利用しているえち鉄の運行が、6月24日から専用高架に切り替わるのに合わせて供用開始する。

 福井駅舎は、JR高知駅など全国の有名な駅舎デザインを手掛けている東大名誉教授の内藤廣氏が監修した。東側2階の全面ガラス張りは縦幅が約12メートル、長さは約110メートルに及び、開放感を演出している。県産材を使ったホーム天井と内壁がガラス越しに見え、外壁に塗られた赤茶のさび色と絶妙に調和しているのが地上からも分かる。上下線の線路に挟まれた島式ホームに通じるエレベーターとエスカレーターも設けられた。現在は、1階に入るカフェや京福バスチケットセンターなどの内装工事が行われている。

 新福井駅舎は上下線のホームが線路を挟んで向かい合う相対式のため、階段が別々に整備され、エレベーターも1基ずつ設けられた。ホームには風よけや転落防止の外壁、屋根が取り付けられた。

 福井口駅舎は長さ約54メートルの箱形の上屋で覆われ、雨雪の日には傘を差さずに勝山永平寺線と三国芦原線を乗り換えできるようになる。エレベーターは、島式ホームに通じる1基が設けられた。

 三つの新駅舎のうち福井駅舎は県都の玄関口を象徴するランドマークの役割も担う。秋の福井国体・全国障害者スポーツ大会や2023年春の北陸新幹線開業で県外客の利用がさらに増えることが見込まれるだけに、えち鉄の豊北景一社長は「木をふんだんに使った福井らしく温かみにあふれる駅舎空間を、全国のお客さまに快適に利用していただければ」と話している。

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