住民がホタルの保護に取り組む加賀市大菅波(おおすがなみ)町の農業用水沿いで、ゲンジボタルの繁殖活動が活発化し、日没後に無数の淡い光が揺れ飛ぶ光景が広がっている。
作見地区ほたるの里育成委員会の中出栄三郎委員長(80)によると、今季は気温の高い日が続いたことなどで例年より10日ほど早く「群舞」が始まり、数も近年にない多さとなっている。
同地区では、農業用除草剤などの影響で一時、ホタルが姿を消したが、十数年前から住民有志が農家の代わりに草を刈るなど農薬の不使用を徹底し、ホタルの生息環境がよみがえった。
6月8日には「ほたるウオッチング」(北國新聞社など後援)を予定し、大菅波町の三輪神社境内でしの笛の演奏も行われる。