県内最大の千石豆の産地である小松市で30日、出荷が本格化した。さやの形状や光沢が優れた「プレミアム千石豆」も出荷が始まった。小松と金沢の市場に運ばれ、31日に店頭に並ぶ。
市内では農家9軒がハウスで千石豆を栽培している。独特の香りと食感が特長で、金沢市では「加賀つるまめ」と呼ばれている。
JA全農いしかわによると、5月上旬の低温で生育は1週間ほど遅れたものの、その後の好天で回復し、品質は上々という。今冬の大雪でハウスが倒壊したため、作付面積は前年比約1割減となり、7月中旬までに出荷量も前年より約1割少ない12・5トンを見込む。
30日は、農家8軒がJA小松市野菜集出荷場に約275キロを持ち込んだ。このうち、粒数が6粒以上、長さ8センチ以上の出荷基準を超えるプレミアムは約7キロで、東京の築地市場にも運ばれた。