源泉を境内に振りまく巫女=加賀市山中温泉南町の長谷部神社

源泉を境内に振りまく巫女=加賀市山中温泉南町の長谷部神社

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源泉振りまく 山中温泉で菖蒲湯祭

北國新聞(2018年6月5日)

 加賀市山中温泉南町の長谷部神社で4日、春季例祭「菖蒲湯祭(しょうぶゆまつり)」が営まれ、巫(み)女(こ)が温泉の源泉を振りまく「湯立(ゆたて)神楽」を奉納し、約70人が無病息災を願った。
 長谷部神社は、今年、没後800年を迎えた鎌倉期の武将長谷部信連を祀(まつ)る。能登の地頭を務めた信連は、タカ狩りのため山中を訪れた際、温泉で足を癒やすシラサギを見かけ、山中温泉を再興したと伝わる。
 神事では、山下裕嗣宮司が祝詞を奏上し、巫女が山中温泉の源泉をササの葉で境内に振りまいた。氏子総代のほか、穴水町の長谷部神社から東四柳史明宮司らが参列した。奉納後、山下宮司らは各旅館を回り、ショウブを配布した。
 同市片山津温泉でも菖蒲湯祭りが行われ、砂走公園あいあい広場には模擬店が並び、同温泉の守護寺愛染寺では、ショウブの束で肩をたたいて無病息災を祈願する「菖蒲たたき」が行われた。

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