石川県内で最大の規模を誇る第23回総合花展金沢展(県いけ花文化協会、北國新聞社主催)は5日、金沢21世紀美術館市民ギャラリーで始まった。前期では重鎮から若手までが優れた技術と豊かな感性で制作した秀作170点が並べられ、詰め掛けた来場者は「生け花王国石川」を担う華道家の熱い情熱を感じ取った。
県内最大の生け花団体である県いけ花文化協会所属の16流派331人が、前期と後期に分けて出品する。専務理事と常務理事による特別大作は過去最多の16点が展示され、前後期を通して至高の美を伝える。
会場では、白い壁に映えるよう鮮やかな青色のデルフィニウムと淡いピンクのケムリソウを組み合わせた作品などが色彩美を伝えた。7月に生まれる孫の飛躍を願ってビロウヤシを羽ばたく鳥の羽に見立てた作品もあり、来場者の関心を引いた。
前期は7日まで。後期は8~10日となる。入場料は500円(中学生以下無料)。