県内などの梅雨入りが発表された6日、富士見町境の井戸尻史跡公園内にある休耕田でスイレンの花が見頃を迎えた。しとしとと降る雨に打たれながら、ピンクや白、クリーム色の花が鮮やかに開いている。
公園を管理する井戸尻考古館の小松隆史館長(47)は「スイレンは梅雨空が似合う。日差しが強い日より、曇天や雨の日の方が花が鮮やか」。見頃は9月までだが、真夏は暑さで花が弱るため、「今がお勧め」と言う。
休耕田は公園内の国史跡「井戸尻遺跡」周辺にあり、計6300平方メートル。水辺の植物を育てており、スイレンのほか、アヤメやコウホネも咲いている。7月にかけてショウブや大賀ハスも見頃となり、見物の人たちでにぎわうという。