演芸ホール「てるてる亭」(富山市中央通り1丁目)の10周年を祝う記念セレモニーが9日、入居するセプラビル前で開かれた。毎月、独演会を開催してきた射水市出身の落語家、立川志の輔さんや、ホールの開設者で運営に協力する北陸銀行の関係者らが出席し、まちなかの活力発信施設としてさらなる飛躍を誓った。
節目を祝う多くのファンが集まる中、出席者はそろいの法被姿で並んだ。北銀の庵栄伸頭取が「地域の皆さんに支えてもらい続けてきたことを誇りに思う」とあいさつ。石井隆一知事、森雅志富山市長が「人々に元気を与え、喜びを感じてもらっている」などと祝辞を述べた。富山商工会議所の高木繁雄会頭、忠田北日本新聞社長らを交え、北銀の麦野英順会長の発声で鏡開きした。
三本締めでセレモニーを締めくくった志の輔さんは「よそよそしい雰囲気だった観客が、どのようなジャンルの芸も楽しめるようになったことに歴史を感じる」と振り返り、今後は「県民全員に来てもらえるといい」と意欲を語った。ビル内では、10日まで記念の10周年祭りが開かれており、来場者にも酒が振る舞われた。
夜には富山第一ホテルで懇親会があり、石井知事が志の輔さんに「富山県ふるさと貢献大賞」、北陸銀行に感謝状を贈った。
10周年祭りでは10日まで、志の輔さんや県ゆかりの芸能人らが出演するステージがある。イベントスペース「ほくほく通り」ではセミナーの開催をはじめ、飲食、物販などのコーナーを設けている。