沈金の繊細な表現などに見入る来場者=金沢21世紀美術館

沈金の繊細な表現などに見入る来場者=金沢21世紀美術館

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現代工芸展石川展が開幕 金沢21世紀美術館

北國新聞(2018年6月13日)

 第57回日本現代工芸美術展石川展(現代工芸美術家協会、同石川会、北國新聞社主催)は12日、金沢21世紀美術館で開幕した。工芸界をけん引する地元作家の40点を含む105点が展示され、時代の息吹を取り込んだ革新的な美が鑑賞者を魅了した。
 4月に東京で開かれた本展で文部科学大臣賞を受けた十一代大樋長左衛門さん(金沢市)の陶磁「Mysterious Object"Impact Crater #2018"」は、世界五大陸の土を使って焼き上げられており、会場に存在感を放った。
 東京都知事賞を獲得した前田安孝さん(輪島市)の漆「女神の翅(つばさ)」は、沈金の繊細な点彫りによって生み出された柔らかな表現が鑑賞者の注目を集めた。
 現代工芸美術家協会を率いる大樋陶冶斎(とうやさい)理事長(金沢市、文化勲章受章者)の陶磁「黒釉(こくゆう)○△□花器」をはじめ大家の作品群も重厚な美を伝えた。
 石川展の審査で北國新聞社社長賞を受けた鶴見晋(くに)史(ちか)さん(金沢市)の染織「一(いっ)閃(せん)の刻(とき)」、知事賞を射止めた山岸青矢さん(能美市)の陶磁「landscape」も展示された。併催の第33回石川の現代工芸展では、現代工芸大賞に選ばれた岸田浩嗣さん(七尾市)の陶磁「春風」も並び、美術工芸王国石川の層の厚みを感じさせた。チャリティー小品展も始まった。
 会期は17日まで。14日午前10時~午後3時まで同美術館の松涛庵(しょうとうあん)で現代工芸茶会が開かれる。

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