山道を走るトレイルランニングの国際大会「越後カントリートレイル」が17日、長岡市小国地域を中心に開かれる。ことしは3コースのうち2・5キロのコースの一部を変更し、おぐに森林公園(小国町上岩田)内の山道を走る設定にした。草刈りなどのコース整備をしたのは地域住民のボランティア。大会を成功させて地域を盛り上げようと、一丸となって準備を進めている。
大会は2016年に始まり3回目。競技普及に取り組む「トレイルランナーズ」(見附市)や小国町商工会、小国観光協会などでつくる実行委員会が主催する。公園を発着点とする53キロ、15キロ、2・5キロの3コースに、国内外から約千人が挑戦する。小国小の全校児童約140人も初めて2・5キロに出場する予定だ。
2・5キロのコースは昨年まで、半分以上が公園内を周回する形で舗装された道路や遊歩道だった。参加者から「舗装道路よりも山道を走りたい」という声があり、実行委側も「よりトレイルランらしさを味わってもらいたい」と考え、変更が決まった。
変更先には、公園内のかつての細い道が選ばれた。1979年の開設時はアスレチックエリアへの通路だったが、エリアの閉鎖に伴い20年ほど使われていなかった。うち約1・5キロを活用することになり、ボランティアの住民10人ほどが生い茂っていた草木を刈った。ぬかるんだ土の上には、杉の皮のチップをまいた。重機で道幅を広げた箇所もあった。
整備の結果、2・5キロのうち8割以上が山道となった。53キロと15キロのコースでも整備された山道を終盤に走る。大会後もトレイルランの練習などに使える。
実行委の中沢祥行委員長(71)は「危険のないように整備し、楽しく走ってもらえるコースにした。気軽にトレイルランに親しんでほしい」と話す。
53キロ、15キロのコースに当たる公園外の道路でも準備が進んでいる。小中学生が作ったうちわや横断幕を使い、住民が給水所や応援スポット計12カ所で、選手に声援を送る。給水所では集落ごとにおにぎりなどを提供する。
2・5キロと15キロは当日参加も可能。参加費は中学生以上4千円、小学生以下1500円。問い合わせはトレイルランナーズ事務局、0259(74)3515。