バスを背にテープカットをする白鳥市長(中央)ら

バスを背にテープカットをする白鳥市長(中央)ら

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南ア林道バス、安全運行願う 斜面崩れ例年より遅い開始

信濃毎日新聞(2018年6月13日)

 伊那市長谷の戸台口と南アルプス北沢峠(2032メートル)を結ぶ市営南ア林道バスが12日、途中の歌宿(うたじゅく)(1680メートル)まで運行を始めた。バスは例年、4月下旬に運行を始めるが、今年3月から4月にかけて、林道近くの斜面が崩れ、落石撤去などのため延期していた。同市長谷の仙流荘で同日、神事やテープカットがあり、運行の安全を祈った。

 神事にはバスの運転手ら約20人が参加。市や国は林道バスの今季の運行が終わる11月から、仙流荘近くの道路や駐車場を整備する予定。白鳥孝伊那市長は「南アに全国からたくさんの人が訪れてもらえるよう、(一帯の)登山基地化を進めていきたい」とあいさつした。

 南ア北部に50年以上登り、林道バスの運行初日に合わせ毎年訪れているという青木隆夫さん(72)=静岡市=は「毎年登るのが楽しみ。来年も来たい」と話していた。

 14日までは、歌宿まで往復し、片道で中学生以上930円。15日から11月15日までは北沢峠が終点で、同1220円。北沢峠では今月30日から2日間、南ア北部を開拓した先人をしのぶ「長衛祭」が開かれる。

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