須坂市の田中本家博物館の庭園で、ナツツバキの白い花が見頃を迎えている。朝に開花し枝から落ちる一日花。木の下にある池の水面や周辺を彩り、ゆったりと泳ぎ回るニシキゴイとともに涼やかな光景を見せている。
ナツツバキは推定樹齢約240年の古木で、花は直径4〜5センチほど。シャラノキとも呼ばれる。同館によると、例年より1週間ほど早い4日に咲き始めた。20日すぎまでが最盛期で、次第に花が少なくなるが7月上旬までは楽しめそう。同館ではナツツバキの花が全て落ち切るころに梅雨が明けるといわれている。
東御市から夫婦で訪れた伊藤隆也さん(72)は「白い花が小さくてかれん。池の水面を漂っているのもきれいですね」と満喫していた。同館の2階座敷は通常非公開だが、ナツツバキの木が正面に見えることから、7月8日までカフェとして営業している。