大本山永平寺をイメージし、天井に県産杉材を使ったパネルをはめ込んだ2階部分=6月17日、福井県福井市

大本山永平寺をイメージし、天井に県産杉材を使ったパネルをはめ込んだ2階部分=6月17日、福井県福井市

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県産材で温かみ えち鉄福井駅 新駅舎完成 24日から供用開始

福井新聞(2018年6月18日)

 えちぜん鉄道の新しい福井駅舎が福井県福井市の北陸新幹線福井駅部東側に完成し6月17日、報道陣向けの内覧会があった。新駅舎は「周辺と調和した人に寄り添うようなあたたかいイメージの駅舎」のコンセプトに基づき、温かみが感じられるよう内装に約90立方メートルの県産杉材を使った。えち鉄勝山永平寺、三国芦原両線が専用高架で運行を始める24日に供用開始する。

 新駅舎は鉄骨造り2階建て。広さは改札口やコンコースを設けた1階が約1040平方メートル、ホームがある2階が約1650平方メートル。

 2階の天井は大本山永平寺の「格(ごう)天井」をイメージし、95センチ四方の県産杉材で仕上げたパネル約1100枚をはめ込んだ。東側は高さ約12メートル、横約100メートルに渡ってガラス張りで開放感あふれる造り。新幹線福井駅部に面した西側にもガラス窓を設けた。

 1階は天井と壁を県産杉材で仕上げた。カフェや京福バスチケットセンターも入居。全体的に空調が効く設計で、通路部分を広く取りイベントスペースとして活用できるようにした。切符売り場などの案内は日本語、英語、中国語の簡体字と繁体字、韓国語で表記し、外国人への対応も充実させた。

 外装は赤茶のさび色でモダンな雰囲気となっている。

 工事費は約14億円。県の福井駅付近連続立体交差事業の一環で、新福井、福井口の両駅の新駅舎とともに整備された。えち鉄の伊東尋志専務は「新駅舎をたくさんの人に利用してもらえるように取り組んでいきたい」と話していた。

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