砺波市大門(おおかど)地区の特産・大門素麺(そうめん)の原料である小麦「さとのそら」の収穫作業が18日、同地区のほ場で始まり、黄金色の穂をコンバインで刈り取った。出来は良好で、収穫量は昨年より15トン多い50トンを見込む。
素麺の地産地消を目指す大門地区では、2013年から2年間、小麦を試験栽培し、15年から本格的に作付けを始めた。面積は13年当初の1ヘクタールから20ヘクタールに拡大。地元産小麦は全て大門素麺に利用しており、原料となっている小麦のうち約8割を占めている。
栽培を管理する大門営農組合(今村博信組合長)によると、昨冬の大雪により生育は少し遅れているものの、排水が順調に進んだことから収穫量に不安はないという。
初日は組合員6人が作業した。コンバイン4台が畑の中を往復し、昨年10月に種をまいてから70センチほどに成長した小麦を次々と刈り取った。20日ごろまでに全て刈り終える予定。
JAとなみ野で乾燥や調整作業を行い、10月から大門素麺作りに使用される。