勸玄ちゃん(手前左)と苗を植える海老蔵さん(同右)=24日、山ノ内町志賀高原

勸玄ちゃん(手前左)と苗を植える海老蔵さん(同右)=24日、山ノ内町志賀高原

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海老蔵さん「幸せ」5回目植樹 志賀高原で「ABMORI」

信濃毎日新聞(2018年6月25日)

 歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(40)の呼び掛けで始まった森林再生活動「ABMORI(エビモリ)」(実行委員会主催)が24日、下高井郡山ノ内町の志賀高原で行われた。県内外の約1500人が、海老蔵さんや長男の勸玄(かんげん)ちゃん(5)と共に、蓮池スキー場跡地にブナやミズナラなど19種類1万株を植えた。海老蔵さんは手作りのカレーを参加者に振る舞った。

 海老蔵さんは「勸玄、今度はこっちだ」などと話し掛け、スコップで土を掘り、丁寧に植樹。苗の周りには、土の流失や乾燥を防ぐためのわらを敷いた。他の参加者も、額に汗を浮かべながら作業した。

 同町でのエビモリは2014年に始まり5回目。昨年6月に亡くなった海老蔵さんの妻麻央さんも植樹に参加したことがあり、海老蔵さんは「寂しいが、妻がやってきたことを引き続きできるのは幸せ。妻も喜んでいると思う」と語った。

 志賀高原総合会館98で開いた開会式では、町内3小学校の6年生児童がコカリナで「故郷(ふるさと)」の演奏を披露。海老蔵さんと勸玄ちゃんらが、植樹する苗木の種類の名前を会場と一緒に発声する場面もあった。

 長野五輪のアルペンスキー競技の会場となった町では、五輪から20年がたち、スキー場跡地の再生が進む。海老蔵さんは「人が破壊した物を人が再生する。このことを率先してやろうという人が集まる山ノ内や長野県は素晴らしい」と話していた。

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