小松市の安宅住吉神社で25日、長唄「宮比御神楽(みやびみかぐら)」の奉納(本社後援)が行われ、杵屋弥三辰(やさたつ)さんが主宰する金沢市の長唄杵以会(きねいかい)や富山市の杵美会(きねみかい)、小多紀会(こたきかい)(東京)、浪花東粋会(なにわとうすいかい)(大阪)のメンバー37人が三味線に合わせ、厳かに曲を披露した。
杵以会によると、宮比御神楽は天照大神(あまてらすおおみかみ)の「岩戸開き」の神話を題材とした曲で、1871(明治4)年に杵屋勘五郎が作った。同神社拝殿では神事など続き、メンバーが長唄を奉納。小多紀会のメンバーである女優・竹下景子さんも声を響かせた。
奉納後、竹下さんは「由緒ある神社で唄を奉納することができ、とてもうれしい」と笑顔を見せた。