南相木村の日帰り温泉施設「滝見の湯」は、村産のトウモロコシとそば粉を材料にした「とうもろこしジェラート」と焼き菓子「蕎麦(そば)ころりん」を販売している。村の地域おこし協力隊員や佐久市の和菓子店「和泉屋」と共に開発。施設が村産食材のお菓子を開発したのは初めてという。
施設を運営する村故郷(ふるさと)ふれあい公社は、イタリア料理で使われるトウモロコシやルッコラ、クレソンなどを村内の畑で委託栽培し、販売している。ジェラートは、昨秋の台風で傷ついて出荷できなくなったトウモロコシを有効活用しようと、協力隊員の野沢史敬(ふみたか)さん(27)=埼玉県出身=と公社職員が昨年10月から試作を重ねてきた。
ジェラートは、ペースト状にしたトウモロコシと牛乳、黒蜜を混ぜて冷凍。トウモロコシの風味と、きめ細かいサクサクとした滑らかな口当たりが特長で、1個(100ミリリットル入り)270円。
蕎麦ころりんは、クルミを交ぜたあんこをそば粉を練り込んだ生地で包んで焼き上げた。そばの風味が口に広がり、お茶とコーヒー両方に合うという。1個120円。6個セットは650円。
同施設支配人の中島健治さん(53)は「施設の新たな土産物として定着させたい」と期待している。問い合わせは滝見の湯(電話0267・91・7700)へ。