「花嫁」をテーマに蕗谷虹児の作品が展示された企画展=新発田市

「花嫁」をテーマに蕗谷虹児の作品が展示された企画展=新発田市

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蕗谷虹児生誕120年 新発田で企画展

新潟日報(2018年6月28日)

 ことしで生誕120年を迎える新発田市出身の叙情画家・蕗谷虹児(1898~1979)の「花嫁」展が、同市中央町4の蕗谷虹児記念館で開かれている。虹児を代表する題材「花嫁」をテーマに、初公開の下絵など貴重な作品が並ぶ。

 虹児は1920年、竹久夢二にその才能を見いだされ挿絵画家としてデビュー。25歳のときに「金襴緞子(きんらんどんす)の帯しめながら-」の歌詞で知られる詩「花嫁人形」を発表するなど、生涯にわたり「花嫁」を描き続けた。

 企画展では、さまざまな手法で描かれた花嫁の絵画作品と自叙伝を中心に、「花嫁」に関する同館所蔵の資料を展示。若くして亡くなった母エツをモデルにした68年の代表作「花嫁」では、描かれた着物や化粧など虹児がこだわった細部についてパネルで解説している。

 長岡市から訪れた男性(71)は「晩年に生活が落ち着くとともに、作品も優しさが出てきたような感じを受けました」と見入っていた。

 10月21日まで。7月1日は開館記念日のため無料開放する。

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