氷室小屋から切り出された雪氷に歓声を上げる来場者=金沢市の湯涌温泉

氷室小屋から切り出された雪氷に歓声を上げる来場者=金沢市の湯涌温泉

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氷室開き 金沢・湯涌温泉で涼感楽しむ

北國新聞(2018年7月1日)

 1日の「氷室の日」を前に、金沢市の湯涌温泉で30日、夏の風物詩「氷室開き」が行われた。開湯1300年を迎えた同温泉で藩政期に行われていた習わしにちなんだ行事で、玉泉湖畔の氷室小屋には地元住民や観光客が集まり、取り出された雪氷に触れて涼感を楽しんだ。幕府に献上するため雪氷を運んだ飛脚も再現され、長持で金沢駅まで届けられた。
 氷室開きは、冬場に氷室小屋に雪を貯蔵し、夏に将軍家に贈った加賀藩の風習をもとに、湯涌温泉観光協会が実施している。2011年以降、6月の最終日曜に行っていたが、今年の開湯1300年に向け、16年から開催日を30日に戻した。
 氷室小屋では、同協会の安藤有会長があいさつし、山野之義市長が祝辞を述べた。白装束姿の協会員がのこぎりで雪氷を切り出し、近くの薬師寺に奉納した。
 協会によると、今年は2、3月に気温の低い日が続いたため、例年より多くの氷が残っていた。小屋から純白の雪氷が取り出されると、来場者は歓声を上げ、手で触れたり、写真に収めたりし、往時をしのんだ。市の国際交流特使養成塾に参加する外国人留学生10人も訪れ、雪氷を使ったかき氷を味わった。
 県トラック協会青年部会の会員は飛脚姿で雪氷を詰めた約60キロの長持を担ぎ、約17キロ離れた金沢駅に運んだ。駅では、開湯1300年を記念した雪氷受け渡し式が初めて行われた。雪氷は谷口勝駅長に手渡された後、駅構内の観光案内所に展示された。
 雪氷は2日に県と金沢市、新竪町小に贈呈するほか、同市と友好都市協定を結ぶ東京都目黒区に4日、友好交流都市協定を結ぶ板橋区には5日に贈られる。

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