大岩山日石寺(中田弘乘(こうじょう)管長)の滝開きは1日、上市町大岩の同寺で行われた。県内外から訪れた信者や一般の人たちが、無病息災などの願いを込めながら一心に滝に打たれた。
白装束に身を包んだ参加者は、高さ約5.4メートルから流れ落ちる六本滝の下に進むと手を合わせた。毎年滝行に訪れるという愛知県愛西市の会社員、伊藤真美さん(52)は孫の漣ちゃん(4)と参加。「滝に打たれると心が清められる気がする」と話した。
滝行に先立ち、井桁に組んだ木や願いを込めた「添え護摩(ごま)木」などを燃やしてお経を唱える「柴燈(さいとう)護摩祈祷(きとう)」が行われた。火渡りもあり、燃えた木の上を滝行者や一般参加者がはだしで渡った。
大岩観光開発の「そうめん山菜まつり」が行われ、参拝後の大勢の客でにぎわった。今年は旅館だった建物を改装した店舗も使って名物の笹巻だんごなどを販売した。