上市町出身の細田守監督が手掛けた最新アニメ映画「未来のミライ」の特別上映会が2日、同町の北アルプス文化センターで開かれた。細田監督と主人公の声を担当した女優の上白石萌歌(もか)さんが舞台あいさつし、「映画を通じて家族のつながりを感じてほしい」と話した。20日から全国公開する。
映画は、主人公の4歳の男の子「くんちゃん」が未来からやってきた妹の「ミライちゃん」と出会い、時空を超えて家族にまつわる冒険の旅に出る物語。細田監督が原作と脚本も担った。
会場を埋め尽くした約500人に拍手で迎えられた細田監督は、自身の子育てから着想を得たことに触れ、「家族や幼い頃を思い浮かべながら、鑑賞を楽しんでほしい」と呼び掛けた。上白石さんは「憧れの監督の作品に参加できて光栄。家族のつながりや未来について考えるきっかけになればいい」と話した。中川行孝町長があいさつし、花束と記念品を贈った。
県内の公開劇場は富山市のTOHOシネマズファボーレ富山、ジェイ・マックス・シアターとやま、高岡市のTOHOシネマズ高岡。