新潟・福島豪雨の被害から復旧した川口やな場で魚を捕まえる子どもたち=1日、長岡市西川口

新潟・福島豪雨の被害から復旧した川口やな場で魚を捕まえる子どもたち=1日、長岡市西川口

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7年ぶり歓声戻る 新潟・福島豪雨で被災 川口やな場再開

新潟日報(2018年7月3日)

 2011年の新潟・福島豪雨で被災し、休止していた長岡市西川口の川口やな場が7月1日、7年ぶりにリニューアルオープンした。隣接する親水広場「魚野川水辺プラザ」も再開。照り付ける太陽の下、大勢の親子連れが冷たい水しぶきを浴びながら魚を追い掛けた。

 川口やな場は1868(明治元)年、魚野川に設置され、今年で150年。被災前は年間約1万5千人が訪れていた。水辺プラザは国土交通省が整備し、2003年にオープンした。

 11年の豪雨で魚野川は増水し、やなは土で埋まり、桟橋が流されるなどの被害を受けた。国交省は魚野川の洪水対策を実施。やな場の復旧は、対策工事の完了を待って行われた。

 川口小児童の太鼓演奏に続き、やな場が一般公開されると、大勢の親子連れが魚のつかみ捕りに挑戦。子どもたちは「ぬめぬめする」などと言いながら、ニジマスや大きなコイと格闘した。十日町市の小学3年男子児童(8)は「6匹捕まえた。コイはでかくて、柔らかかった」と笑顔を見せた。

 一般公開に先立ち行われた記念式典には、約50人が出席した。式典の実行委員長を務めた川口町商工会の小宮山正久会長は「地域を挙げて観光資源として積極的に活用し、150年の歴史を後世に引き継ぎたい」とあいさつした。

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