力作を鑑賞する来場者=金沢21世紀美術館

力作を鑑賞する来場者=金沢21世紀美術館

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海の表情、大作で表現 北國いけばな研究会花展が開幕 金沢21世紀美術館

北國新聞(2018年7月6日)

 第56回北國いけばな研究会花展2018(同会、北國新聞社主催)は5日、「Sea...」をテーマに金沢21世紀美術館で開幕し、初日から多くの愛好者らでにぎわった。海底を思わせる青い照明で照らされ、波音のBGMが流れる会場には、凪(な)いだり渦巻いたりとさまざまな表情を見せる海の一場面を切り取った大作9点が並び、来場者の想像力を刺激した。
 今回は、海をテーマに出品者それぞれが考える海の姿や、海が連想させる生命のありさまを表現する出品者が目立った。
 入り口付近の出品者は竹の小枝を球状にまとめ、水泡とともに母なる海から誕生する生命の不思議さなどを抽象的に表した。打ち寄せる波をイメージし、同じく竹の小枝をワイヤで流線状に形作り縦につるすことで作品に動きを出した。
 透き通った水色のアクリル板をストーブであたため、不規則な水しぶきを表現した出品者もいた。白と青のテープを直径90センチの円状に編み上げた物を静かな波紋に見立て幾つも並べることで、海への穏やかな心象風景を表現した。
 渦潮や海から立ち上る竜巻、浅瀬をたゆたう草木、色のグラデーションを繊細に演出した力作に、来場者は真剣な表情で見入った。
 北國いけばな研究会は、1964(昭和39)年に創設され、流派を超えて生け花の研究に取り組んでいる。今年で設立55年を迎えた。8日まで。入場料は500円となる。

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