赤ちゃん2人が土俵上で対面し泣き声や笑顔を競う「越中泣き笑い相撲」が7日、高岡市古城の射水神社(松本正昭宮司)で初めて行われた。県内外の150人が元気の良さを競い、初代横綱の座を目指した。
「泣き相撲」は全国各地の神社で開かれ、300年以上の伝統がある。県内では高岡市伏木地区の伏木場所大相撲で行われている。健やかな成長を願うとともに射水神社に親しんでもらおうと、高岡市相撲連盟の協力で企画した。生後6カ月~1歳半が対象で、笑顔も勝敗の鍵になる。
拝殿に土俵を特設。赤ちゃんは高岡向陵高校相撲部の監督や部員らに抱きかかえられて取組をし、笑顔を見せたり、大きな泣き声を上げたりした。元気の良さで行司が勝敗を決めた。
神社や同連盟の関係者ら4人でつくる"横綱審議会"が見守り、声の大きさ、土俵上の態度など5項目で審査し、横綱、大関などの番付を決定した。東の横綱の清水咲希(さつき)ちゃん(射水市)、西の横綱の源田葉月ちゃん(同)には相撲の勝者に贈られる御幣(ごへい)「八幡幣(はちまんべい)」がプレゼントされた。
射水市あおば台(大門)から次女の木春(こはる)ちゃんと参加した中村知代さん(34)は「楽しい経験になった。元気にすくすくと育ってほしい」と話した。
泣き笑い相撲は毎年開催する。北日本新聞社後援。