小諸市氷区にある風穴を見学する人たち

小諸市氷区にある風穴を見学する人たち

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風穴、別世界の涼しさ 小諸・氷区で初の「まつり」

信濃毎日新聞(2018年7月16日)

 天然の冷蔵庫と言われる「風穴」が残る小諸市氷(こおり)区で15日、初の「氷風穴まつり」があった。地元有志らでつくる「氷風穴の里保存会」などが昨年9月に市内で開いた風穴の「全国サミット」から1年を迎えるのを記念して企画。県内各地で猛暑日となったこの日、大勢の人が訪れ、風穴の涼しさを体感した。

 「クーラーみたい」。5号風穴で、参加者が歓声を上げた。午後1時ごろ、風穴内の入り口の温度計は15度を示し、外より10度ほど低く、奥はさらに低かった。会員が風穴の仕組みや歴史を紹介した。

 風穴は、積み上げた岩の隙間から冷気が吹き出す穴。江戸時代に氷を貯蔵して小諸藩主に納めたと伝わる。明治時代には蚕種(蚕の卵)を保存し、ふ化のタイミングを調整、蚕糸業の発展に貢献した。

 家族で訪れた市内の会社員米田英一(ひでかず)さん(48)は「想像を超える涼しさ」。保存会事務局長の前田重雄さん(61)は「自然と知恵を生かした歴史遺産。身近にあるエコの場を広く知ってもらいたい」と話した。

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