新商品「福の菓づつみ」を開発したみかくグループのメンバー

新商品「福の菓づつみ」を開発したみかくグループのメンバー

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規格外干し柿で新商品 一口サイズに小包装 福光の女性生産者グループ

北日本新聞(2018年7月17日)

 南砺市特産の干し柿の女性生産者でつくる「みかくグループ」(中川正子代表)が、規格外の干し柿を活用した新商品を開発した。約40年前から販売している加工品をアレンジし、食べやすいよう一口サイズに小包装した。メンバーたちは「多くの人に干し柿の魅力を知ってもらいたい」と言う。

 南砺市高宮(福光)の富山干柿出荷組合連合会の施設で、毎年12月に出荷がピークを迎える干し柿は、翌年の3月末が賞味期限となっている。

 一年を通じて干し柿を味わってもらうとともに、規格外の商品も活用したいとの思いから、生産者の女性たちで1978年にみかくグループを結成。へたの周囲に穴があるため価格が下がった干し柿でユズを巻き、冷凍保存と真空パックで賞味期限を延ばした「柿娘(かきむすめ)」を80年から販売している。

 新商品は柿娘をアレンジし、「福(ふく)の菓(か)づつみ」と名付けた。柿娘は棒状で食べる際に包丁で切る必要があるが、これをスライスして2枚入りの真空パックにした。40~60代の女性をターゲットとし、行楽先などに持ち運びやすく、どこでも食べてもらえるようにした。冷蔵で2カ月保存できる。

 1個200円、3個550円、5個850円(税抜き)。17日に県民会館で開かれるイベントで発売し、その後は地元の道の駅などで販売する。グループの辻孝子さん(南砺市土生新・福光)は「干し柿を生産する女性たちが協力し、次の世代に干し柿の可能性を広げていけたらうれしい」と話している。

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