県内外から集まった扇子を審査する高木さん(右)と土屋さん

県内外から集まった扇子を審査する高木さん(右)と土屋さん

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扇子「涼」演出 安曇野で21日から初の公募展

信濃毎日新聞(2018年7月19日)

 絵や書を自由にあしらった扇子を全国から募って展示する「安曇野涼風扇子公募展」が21〜29日、安曇野市豊科近代美術館と近くの法蔵寺で開かれる。市内の有志でつくる実行委員会が涼しさを演出し、安曇野の夏の風物詩にしたいと初めて企画。県内外から今春、約850点が寄せられた。18日、市内で審査会をした。

 審査会にはホタルが舞う様子を描いたり、「無我」と大書したりした扇子が並んだ。日本画家の土屋礼一さん(72)=東京=と、書家の高木聖雨(せいう)さん(68)=同=が審査。土屋さんは「こんな表現もあるのだと勉強になった」、高木さんは「さまざまな人の作品があり楽しい審査だった」と話した。

 実行委は昨年まで、画家や書家らが手掛けた扇子を集めた展示会を松本市や安曇野市で開いてきた。今年はより間口を広げ、大勢の人が安曇野を訪れるきっかけにもしたいと公募展に切り替えた。

 実行委員長で安曇野市三郷温の日本画家、岸野圭作さん(64)は「実用的な扇子を通して絵や書をより身近に感じ、楽しんでもらいたい」と話している。

 大賞1点、準大賞2点などの審査結果は公募展初日の21日に発表する。展示は午前9時〜午後5時(29日は午後4時)。23日は美術館のみ休み。入場無料。

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