越前箪笥の技術を使ったケースに入ったメロンをPRする岡田英明さん=7月17日、福井県坂井市内

越前箪笥の技術を使ったケースに入ったメロンをPRする岡田英明さん=7月17日、福井県坂井市内

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伝統のたんす技術でメロン専用ケース 福井の農家と職人コラボ

福井新聞(2018年7月20日)

 幻のメロンと福井の伝統工芸がコラボレーション―。福井県あわら市で昨年10月に新規就農した岡田英明さん(38)=横浜市出身=が、自ら栽培するメロンを、国の伝統的工芸品に指定されている越前箪笥(たんす)の技術を応用した専用ケースに入れて販売を始めた。岡田さんは「新しいスタイルであわらのメロンを発信し、農業を元気にしたい」と意気込んでいる。

 岡田さんは、以前は静岡県でペンションを営んでいたが、食材にこだわるうちに自分でも作ってみたいと県の「ふくい園芸カレッジ」の門をたたき、2015年から2年間学んだ。現在は、あわら市山十楽に農園「あわらフルーツパーク OKAYU」を開園し、妻の麻貴さん(28)と二人三脚でメロンやブドウ、ブルーベリーなどを生産している。

 同カレッジで研修を積む中、指導者だった上出儀作さん(山十楽)の作っていた高級メロン「黄美香(きみか)」と出合った。強い甘みと滑らかな舌触りの食感にほれ込み、独立後は自ら生産を始めた。

 栽培の難しさから「幻のメロン」と呼ばれる黄美香を「普通とは違った形で売り出したい」と、越前市にある小柳箪笥の4代目で伝統工芸士の小柳範和さん(44)にコラボを依頼。小柳さんは「農業も伝統工芸も作り手が手間暇かけて作っていることをなかなか知ってもらえない。ぜひ一緒にアピールしたい」と快く引き受けてくれた。

 メロンケースは曲線のデザインで、くぎなどを使わない指し物技術で仕上げた。木のぬくもりが伝わり、メロンを味わった後にオブジェとして飾ることもできる。

 メロンは大きさや形など厳選し、畑の上位5%の1・9キロ以上のものを「伝統×伝説のメロン」として税込み1万2千円で限定20個を販売する。岡田さんの農園のホームページから予約できる。

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