奥能登の夏を彩る珠洲市無形民俗文化財「燈籠山(とろやま)祭り」は20日、同市飯田町で2日間の日程で開幕した。初日は北國花火珠洲大会(北國新聞社主催)が飯田港で行われ、夜空に開いた大輪の光が、今年新造した人形を載せた豪華絢爛(ごうかけんらん)で巨大な山車(やま)「燈籠山」や各町会の曳山計9基と競演し、祭りを彩った。
花火大会は山車が吾妻橋に勢ぞろいした午後8時に始まり、10号玉やスターマイン、「勇壮乱舞燈籠山まつり」と銘打ったウルトラスターマインなどが次々と打ち上がると、見物客から歓声が沸き起こった。
町内では若衆の「ヤッサァーヤサァー」の掛け声で山車が勇壮に練った。特設舞台で子どもたちが踊りを披露したほか、珠洲商工会議所と市などによる「珠洲まつりオープニングセレモニー」も開催され、夏の珠洲を代表する四つの祭礼や催事をアピールした。21日は午後3時から巡行する。