新しいレストランの厨房で笑顔を見せる澤田さん

新しいレストランの厨房で笑顔を見せる澤田さん

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旬の南砺野菜で仏料理 澤田さん城端にレストラン開店

北日本新聞(2018年7月22日)

 東京などの一流ホテルや有名店で腕を磨き、金沢市の人気店のオーナーシェフを務めた澤田謙二さん(50)=南砺市沖(井波)出身=が27日、同市城端の空き店舗にフレンチレストランを開業する。21日夜、招待者を招いた内見会が同店で開かれた。

 澤田さんが料理の道を志したのは小学生の頃。旅先で味わった洋食を家でも食べたいと考え、自分で調理したのがきっかけだった。高校生になると、家族6人分の食事を毎日作っていたという。

 専門学校を卒業後、大阪や東京の「ヒルトンホテル」で勤務。銀座の「レカン」、六本木の「ヴァンサン」といった有名店でも腕を磨いた。いずれの厨房(ちゅうぼう)でも野菜料理担当を任され、食材と向き合う姿勢を学んだ。

 2006年に独立し、金沢市内にレストランをオープン。北陸で採れた野菜をメインにした料理が評判を呼び、人気店になった。だが、父親の死去や井波の実家で育てた野菜を普段から仕入れていることを踏まえ、地元の南砺市で開業することを決めた。

 店名は金沢のレストランと同じ「オー・ミリュー・ドゥ・ラ・ヴィ」。フランス語で「生活環境」を意味する。季節ごとの旬を味わってもらうためメニューはつくらず、ランチは野菜をふんだんに活用したビュッフェ形式の前菜があるコース、ディナーも旬の野菜を軸にしたコース料理を提供する。澤田さんは「地域とのつながりを大切にしながら、可能性を感じてもらえる店にしたい」と話した。

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