10月7日に開催される第8回湯涌ぼんぼり祭り(北國新聞社後援)の点灯式は22日、金沢市の湯涌温泉で行われ、ぼんぼり約300基に明かりがともされた。開湯1300年を迎えた温泉に長く滞在してもらうため、年間を通して企画するアニメ「花咲くいろは」にちなんだイベントの第1弾。同日の宿泊施設の予約はほぼ満室となり、宿泊客やアニメファンら約1500人が夜遅くまで幻想的な湯の街を満喫した。
午後8時から始まった点灯式では、湯涌温泉観光協会の安藤有会長、山野之義市長らがあいさつした。来場者は願い事を書いた「のぞみ札」を湯涌稲荷神社に奉納した。
この後、トークショーが開かれ、アニメ「花咲くいろは」の美術監督を務めた東地和生さん、脚本を手掛けた岡田麿里さん、制作会社「ピーエーワークス」(南砺市)の堀川憲司代表が制作秘話を紹介した。
式に先立ち、金沢学院高和太鼓部が演奏を披露した。会場では、特別企画としてアニメのキャラクター4人が描かれた復刻版ラベルのサイダー「柚(ゆ)子(ず)乙女」や、東地さんのイラストが入った地酒「白(しら)鷺(さぎ)」、東地さんデザインのポスターが販売され、詰め掛けたファンの人気を集めた。ぼんぼりは10月8日まで毎日午後7~10時に点灯される。