立山黒部アルペンルートの関電トンネルで来春から運行される電気バス。奥は現在運行中のトロリーバス=長野県大町市

立山黒部アルペンルートの関電トンネルで来春から運行される電気バス。奥は現在運行中のトロリーバス=長野県大町市

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アルペンルート黒部ダム-扇沢 電気バス来春導入

北日本新聞(2018年7月24日)

 関西電力は23日、立山黒部アルペンルートの黒部ダム-扇沢駅(長野県大町市)を結ぶ「関電トンネルトロリーバス」(愛称トロバス)が11月30日の運行を最後に廃止されるのに伴い、代わって来年4月中旬に新たに導入する電気バスを扇沢駅で報道陣に公開した。

 電気バスは全長約11メートル、全高約3.5メートルでトロバスとほぼ同じ。トロバスは電源に架線を使ったが、電気バスは充電式の車載バッテリーで走る。1回の充電で約30キロ走行する。乗車口の段差をなくし、バリアフリーに配慮した。定員80人、座席数32。

 電気バスもトロバスと同様、黒部ダム―扇沢駅間の約6.1キロを結ぶ。トロバスは1964年の運行開始以降、累計6000万人以上を乗せてきたが、コスト削減などを理由に廃止。廃止後は来年4月中旬の電気バス導入まで例年同様に営業を休止する。

 トロバスの無事故を受け継いでほしいとの願いを込め、電気バスのデザインもほぼ同じにした。関西電力黒四管理事務所の村田直樹所長は「電気バスの運行開始に向け、万全の準備をしていきたい」と話した。

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