来年4月から運行予定の電気バス(右)。左奥はトロリーバス

来年4月から運行予定の電気バス(右)。左奥はトロリーバス

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電気バス、お披露目 立山黒部アルペンルート

信濃毎日新聞(2018年7月24日)

 大町市と富山県を結ぶ立山黒部アルペンルートの「関電トンネル」で来年4月から運行予定の電気バスが23日、長野県側の始発点、扇沢駅(大町市)で公開された。現在走っているトロリーバスは今年11月末で引退する。

 関西電力黒四管理事務所(大町市)によると電気バスは、路線バスで利用される車両からエンジンを外し、モーターやバッテリーを付けて改造。車体の基本の色は、これまでの銀色を白色に変更し、「新しさ」や「北アルプスの雪」などを感じさせるデザインにしたという。

 トロリーバスは1964(昭和39)年8月に運行を開始。自然環境に配慮した、二酸化炭素を排出しない仕様で、累計利用者は6月末時点で6095万2千人。更新時期が近づいたことや、ここ数年で電気バスの電池性能や充電の高速化など技術が進歩したこともあり、導入を決めた。

 扇沢駅と黒部ダム駅の片道は約6・1キロ。運行時間は約16分で現行とほぼ変わらず、1往復ごとに扇沢駅で充電することになる。同事務所の村田直樹所長は「50年間愛され無事故でここまで続けてきただけに一抹の寂しさがある。トロリーバスで培った安全運行の意識を継続し、新たな歴史を刻みたい」と話した。

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