加賀市大聖寺敷地の菅生(すごう)石部(いそべ)神社で24日、1400年以上続くとされる「天(てん)神(じん)講(こう)」が3日間の日程で始まった。初日は夏越(なごし)の祓(はら)いと茅(ち)の輪神事が営まれ、参拝者が五穀豊穣を祈った。
天神講は江戸時代に大聖寺藩の藩祭となり、住民が農作業を休んで参拝したと伝わる。24日は野根茂治宮司が先導し、約60人が茅の輪をくぐった。地元の男児による市無形民俗文化財「蝶の舞」も奉納された。
25日はマコモで編んだ塚に散米する「疫神塚(えきしんづか)神事」、26日は釜で湯を沸かして清める「湯の花神事」を営む。3日間にわたり、錦城能楽会による舞や山中節などが披露される。