福井県大野市西勝原でカフェを営む近藤郁恵さん(47)が日本百名山の一つ、荒島岳のイラストが描かれた手ぬぐいとマスキングテープを製作した。市内各所で販売し登山客らから人気を集めている。
荒島岳の登山口がある西勝原は、県内外から大勢の登山愛好家が訪れる地。登山口に近い近藤さんのカフェにも多く訪れるが、別の山にちなんだグッズを身に着けている客が多いという。近藤さんは「荒島グッズは少ない。大野にも何かあったらいいな、とずっと思っていた」と話す。
昨年、知人を通して県内画家の青山円さんに荒島岳のイラストを依頼。デザイン会社とも連携し1年越しで完成させた。
手ぬぐいは白地に、黄緑色と黒色のイラストが並ぶシンプルなデザイン。特徴的な山の形は同じだが、山の尾根がくっきり見えるものから、水玉や、しま模様の山まで22パターンが描かれている。テープも同じ絵柄でそろえた。
念願のグッズが完成し、近藤さんは「山頂で手ぬぐいを見たり、同じ物を持つ人同士が出会ったりして話題を弾ませてくれたら」と笑顔を見せる。
市内では市観光協会などで取り扱っている。手ぬぐいは1200円、テープ450円。