福井県坂井市春江町地域の夏を彩る「第14回はるえイッチョライでんすけ祭り」が7月28日、同市ハートピア春江屋外特設ステージで開かれる。春江中生が手掛ける祭り名物の大型あんどんも完成し本番ムードが高まっている。2日間の日程を予定していたが、台風12号接近による荒天予想のため29日は中止となった。
住民有志でつくる実行委が毎年開いている。今年は「出会いがいっぱい!」をテーマに、太鼓やダンスなどの多彩なステージを展開する。
祭り名物は高さ約3メートル、幅約2・7メートル、奥行き約1メートルの大型あんどん2基。絵を担当する春江中美術部に加え、今年から同校書道部も参加。書と絵がコラボするあんどんに"進化"した。
ヒット曲の歌詞を書道部がしたため、美術部員が題名にちなんだ絵を描く。両部員は23日から連日、同市春江町西太郎丸の倉庫に集結。美術部員は大胆かつ繊細なタッチで和紙に絵柄を描き、書道部は心を込めて歌詞を書いた。書道部の西澤愛乃部長(3年)は「1字1字に真心を込めた。多くの人に見てもらえるとうれしい」と話し、美術部の伊藤千恵さん(2年)は「美しい古里を描くことができた」と笑顔を見せていた。
祭りは28日午前10時のダンスステージで開幕し、太鼓やバンド演奏が繰り広げられる。午後6時半からまんじゅうまき、同7時50分から三国祭囃子初香(ばやしはつか)会による「三國湊 帯のまち流し」、同8時半から福井商高チアリーダー部「JETS」OGでつくる「Grace(グレース) JETS」のステージが繰り広げられる。
2016年9月の「東海・北陸B-1グランプリ」で最高賞となった三重県の「津ぎょうざ小学校」がブースを出展する。