福井県美浜町佐田の伝統の「納涼盆踊り」を盛り上げようと、地元区民が7月28日、灯籠作りに励んだ。8月13、14、17日に会場の帝釈寺に続く集落内の道約500メートルに飾る。
納涼盆踊りは、盆に帰ってきた先祖の霊を灯籠を並べた道で出迎え、住民による「すてな踊り」で供養する。有志でつくる佐田伝統文化保存協会が2012年、数年間途絶えていた音頭取りの生歌や太鼓の生演奏を復活させた。以来、灯籠は年々増やしている。
28日は約20人が佐田ふれあい会館で活動。竹や木片で作った高さ約30センチの土台に障子紙を貼り付け、墨で「すてな」と書き込んだ灯籠約250個を修繕したほか、新たに25個を製作した。
灯籠は内側からLEDライトで照らす。当日は、田植えに使う枠回しを活用した大型の灯籠5基や、アルミ缶で作った風車100個も会場や道に飾り、ムードを盛り上げる。