上伊那郡飯島町のJR飯田線田切駅近くに「アニメ聖地巡礼発祥の地」の石碑が建てられ、28日、除幕された。同駅などが登場するアニメ「究極超人あ〜る」のファンが、アニメゆかりの地を訪問する「聖地巡礼」を最初に行った場所として、同駅開業100周年に合わせて企画した。
アニメは漫画家ゆうきまさみさん原作で1991年公開。主人公らが田切駅から伊那市駅(伊那市)まで自転車で走る場面があり、ファンが2012年から両駅間を自転車で走る催しを開いている。
ファンの寄付金で建てた石碑は高さ約2・3メートルで、自転車や登場人物が着ている学生服の絵も刻んだ。今年の催しに合わせた除幕には、北海道から沖縄までコスプレ姿の約200人が集まった。アニメをきっかけに伊那谷に何度も来ているという京都市の大学生崎本遥華さん(22)は「石碑設置を機に、もっと多くの人に伊那谷の魅力を知ってほしい」と話していた。