東御市田中にあるしなの鉄道田中駅入り口に、霧状の水を噴射する「ミストシャワー」が設置され、観光客や帰宅途中の高校生らを癒やしている。厳しい暑さが続く中、駅の利用者に涼を感じてもらおうと、しなの鉄道(上田市)から同駅の運営業務を請け負う信州とうみ観光協会が今月初めて取り付けた。しなの鉄道によると、他の駅にはない珍しい試みだ。
長野地方気象台によると、14〜25日の東御市は最高気温が12日間連続で30度を超えた。30日の最高気温は28・7度だったが、月の半分は真夏日で、今夏は同市も例年にない暑さとなっている。
田中駅は、旧北国街道海野宿や市内のワイナリー(ワイン醸造所)などを訪れる観光客や、通勤通学客らが利用する同市の玄関口。夕方などは電車の発着時間の前後に、雑談をしながら駅周辺で過ごす高校生らも多い。同協会は夏の暑さが続くしばらくの間は、午後2〜5時にミストシャワーを稼働させる。